タンタンの半生
今日は読書感想文です。先日、すぎえもんさんのブログに
「 追伸 こんな刺青ボクサーもいますよ。川崎タツキ(タンタン)
http://www.loft-prj.co.jp/interview/0501/12.html 」
と、高ちゃんさんがコメントされていたので検索をして見ました。
そこには「刺青ボクサー 川崎タツキ」の波乱万丈な人生を要約した文章が載っており、あまりの壮絶な人生に驚いた私は、紹介されていた本を取り寄せ読んでみました。
「はぐれ者」~悪魔と戦ったボクサー川崎タツキの半生~ 原功・著
←てっきりマンガだと思い購入しました。(A5?サイズ 270頁)
内容はサブタイトル通り、川崎タツキの幼少わんぱく時代から現在のボクシング日本ランカーまでの人生をドキュメンタリータッチで描かれております。
ドキュメンタリーの所為か、涙無くてして読めないとか、ハラハラドキドキする等の展開ではな無く、淡々と当時のエピソードを交え、タツキの人物像を描き出しておりました。
簡単にタツキの歴史を紹介します。
昭和47年4月3日東京足立区に生まれる。
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小学校時代は短距離走では1~6年生まで群を抜いてトップの座を維持する。
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少年野球のポジションはキャッチャー、打順はクリーンアップを外れなかった。
6年生の時は都大会で準優勝の記録を残している。(この頃から近所の公園でケンカを売り始める)
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小学4年生で母を亡くす。(直腸ガン)
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中学1年生、厳格な父親に反抗し始める。(中1の後半親子関係逆転)
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中学2年生、暴力行為で少年鑑別所へ送致。(草加有沢ボクシングジムへ入門する)
硬式ボーイズリーグでは都大会優勝、全国大会出場。PL学園と天理高校の勧誘を受ける。(父が断る)
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中学3年生、地元では不良として有名になっていたタツキは、ヤクザの呼び出しを受け1人で組事務所へ出向くが、その度胸の良さが見込まれ歓待を受ける。それ以来組事務所で寝泊りし、そこから中学校へ通う。
ケンカは無敗記録を続けるも、一度だけ袋叩きに遭う。(タツキ1人VS暴走族30人) 仕返しに暴走族の地元へ乗り込むも、メンバーと間違え暴力団員を意識不明の重態にしてしまう。(初めての少年院送致)
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16歳、少年院を退院したものの1ヶ月後には組事務所へ出入りし構成員となり刺青を彫る。
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17歳、「銃刀剣類不法所持」及び「火薬類の取締法違反」で二度目の少年院送致。
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19歳、退院後半年ほど真面目に働くも再び組へ戻る。
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21歳、ヤクザご法度の非合法薬物売買に手を出す。
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23歳、薬物依存症になる。殺人未遂、自殺未遂。精神科へ入院。
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24歳、沖縄の薬物リハビリ施設へ入寮。
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25歳、再出発。恋人、父親(肝臓ガン)の為に真面目働く。
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26歳、ボクシングの道を目指す。
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28歳、プロ試験合格、デビュー戦は1RKO勝ち。父親に披露した最初で最後の雄姿となる。
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デビュー2戦目も1RKO勝ちを収める。その1ヵ月後、父 憲一は59年の生涯を閉じる。
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その後も快進撃を続け、2006.12.6現在の戦績は 22戦20勝(16KO)2敗
日本スーパーウエルター級4位である。
とまあ、このような半生であります。
う~ん、このような激しい人生を送るという事は、有り余るパワーがみなぎり過ぎ、コントロールが思うように行かなかったからなのでしょうか?私のように波風の立たない人生を心掛けている者にはとても理解が出来ません。
以前テレビで、北野たけし氏が「思い切り悪い事をする奴は、思い切り良い事もする。振り子の原理だ。」といった内容の話をしておりました。元極道の妻から弁護士になられたり、暴力団員から牧師さんになられたりといった話を聞く度にそういうものかもしれないなぁ、と感じます。
この本は随所に感動や涙を誘う出来事が沢山発生するのですが、事実を淡々と記された内容の為か、妙に心穏やかに読み進んでしまいました。
しかし、途中とても驚いたのがヤクザの組長や組員の対応です。「人夫出し」という建設現場へ作業員を送り込む仕事をしていたタツキに「先のことを考えているなら、会社組織にして安定した仕事量と収入を確保出来るようにしないとダメだ。」とアドバイスをしたり、ヤクザの組織の上層部はクスリに手を出す事を固く禁じていたり、(クスリの幻覚症状で親分にさへ危害を与える危険性と、組員がクスリの売買や所持で組そのものが目を付けられて家宅捜索が入ってしまう為)
薬物による幻覚症状が出ているタツキを、チャンと自宅に住まわせ、とんでもない事故を起こしても見捨てずにかくまう姿には感心してしまいました。
恋人がヤクザであろうが、薬物中毒になろうが「タンタン(タツキ)は本当に心は純粋なんです。それを知っていたから分かれることができなかったんでしょうね。」とタツキの恋人 優香さんは振り返っております。
この本を通じ、今の自分があるのは周りの人の協力のお陰なのだなぁ、と思いました。
次は何を読もうかな?そうだ、オシム語録を読まなくちゃ。 では、また。
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